ごあいさつ
2018年4月より前任の田村教授から小児科の運営責任者を引き継いだ森脇浩一と申します。
当科の特徴としては、日本一の規模を誇るNICU、まだ希少な小児救命救急センター(PICU)、在宅医療にも取り組む一般小児部門、NICU・PICUと共に重症な心疾患を診る小児循環器部門、医療型障害児入所施設のカルガモの家と、非常に多岐にわたる臨床部門があるということです。
田村教授が着任以来、拡充してきた各部門を引き継ぐに当たり、身の引き締まる思いです。医局員も増え、各部門で頑張っておりますが、業務内容が多岐にわたって連携が難しくなり、患者様に十分な対応ができていない部分があるのではないかと危惧しております。今後の抱負としてはスタッフ一同思いやりの心を持って対応することに努めたいと思います。また、他の職種、他の機関とも連携を取りながら協働で医療にあたっていき、この部門をさらに発展させたいと考えています。
まだまだ至らぬ点が多いと思いますが、患者様及びご家族におかれましてはお気付きの点がありましたら、ぜひご指摘いただければと思います。
よろしくお願い申し上げます。
教授・運営責任者
森脇 浩一
基本理念
基本目標
埼玉県内のお母さんと子ども達に、安心と安全を保障する小児医療体制を構築する。
埼玉県内のお母さんと子ども達に、
安心と安全を保障する小児医療体制を構築する。
基本構成と運営方針
●構成部門と後期研修医を含む常勤医数
一般小児科部門 | 46床 うち在宅医療支援病床3床 常勤医18~20名、年間入院患者約1300名 |
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新生児部門 | NICU 51床、GCU 30床 常勤医17~20名、、年間入院患者約600~700名 |
小児循環器部門 | 常勤医3名 |
研究部門 | 常勤医3名 |
小児救命救急治療部門 | 常勤医7~8名 |
カルガモの家 | 医療型障がい児入所施設 |
施設紹介
埼玉医科大学総合医療センターは、小江戸とも呼ばれる風情豊かな川越市の北東にあり、川越比企医療圏の中核病院です。高度な専門医療に対応するため、各専門領域に経験豊富な専門医を有し、1次から3次までの救急患者を受け入れる体制を有しています。
世界最大級の総合周産期母子医療センター
医療型障がい児入所施設「カルガモの家」
小児在宅支援専門施設
設立・沿革
1996年11月 | 総合周産期母子医療センターに指定 |
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2000年4月 | 埼玉県で最初の総合周産期母子医療センター棟が開設 |
2013年 | 総合周産期母子医療センター南棟が増設され、世界最大級規模(当時)に増床。 医療型障がい児入所施設「カルガモの家」を併設。 |
2015年 | 高度救命救急センターの立て替えに伴い、PICU16床(HCUを含む)を設置。 |
2016年3月 | 救命救急センター内に、全国で9番目の小児救命救急センターを開設。 |
2016年4月 | 日本小児総合医療施設協議会(JACHRI)の33番目の加盟施設として認定。 |
特色
一般小児科部門、総合周産期母子医療センター新生児部門と小児循環器部門から構成され、所属スタッフは大学付属機関員として診療・教育・研究面で協力すると同時に、同じ教室員として医局運営に関わり、人事面でも両部門間で積極的な交流を行っています。
当センターは、日本小児科学会認定の小児科専門医研修施設であると同時に、日本周産期・新生児医学会の基幹研修施設としても認定されています。
一般小児科部門は、年間約30,000人の外来患者と1,300人以上の入院患者の診療を担当する、埼玉県における1次から3次までの小児救急医療・集中治療の中心病院の一つです。小児重症患者のための小児呼吸循環管理室も、3床から8床へ拡充しました。
更なる特色として、大学の臨床部門としては数少ない国際医療協力にも力を入れた教室であり、毎年小児国際保健医療協力入門セミナーも開催しています。
一方、総合周産期母子医療センターは、大学附属施設としては日本で最大規模であり、新生児部門60床(うち保険認可NICU51床)、母体胎児部門61床(うち保険認可MFICU30床)、小児循環器部門、周産期麻酔部門(産科麻酔専属医師4名を含む)の4つの部門があります。
埼玉県で唯一の総合周産期母子医療センターで、日本の周産期医療の拠点病院の一つであり、日本周産期・新生児医学会の基幹研修施設としても認定されています。