ごあいさつ
成長し、貢献する小児科
2025年1月より埼玉医科大学総合医療センター小児科の4代目の運営責任者のバトンを受け継ぎました増谷聡です。
先輩方が築かれてきた特色ある各部門(一般小児科、新生児、小児集中治療、循環器、研究、カルガモの家)の一同で協力・協調・切磋琢磨し、院内、埼玉医大3病院、関連医療機関、さらには地域の皆様と力を併せて、当小児科は地域の最終施設として良質な医療を提供し、発展させ、その使命を全うします。
埼玉医科大学のYour happiness is our happiness.という理念に基づく良質な医療を提供するために、まず我々自身が健康でhappyでありたいと思います。その肝は成長と貢献です。当科の医療の対象は、胎児から新生児・小児、そして成人への移行までと縦長です。小児は成長します。ご両親も育児を通して“親として”成長します。我々は小児科医として伴走する中で、一人一人が医療者としてプロフェッショナルとして成長し、貢献し、チーム力を高めるとともに次世代を育成していきます。小児医療に従事する喜びを感じながら働きたいと思います。
当小児科は、高次医療機関として科学的根拠に基づいた医療を提供していきます。そこにとどまらず、当小児科の使命として次の科学的根拠を作り、世界に発信していきます。そのためには臨床研究・基礎研究が不可欠です。その視点はよい臨床を行う上でも、次世代を育成していくためにも不可欠です。
時代ゆえの難しさはチームで超えていきます。皆様方の変わらぬご指導を心よりお願い申し上げます。
教授・運営責任者
増谷 聡
基本理念
基本目標
埼玉県内のお母さんと子ども達に、安心と安全を保障する小児医療体制を構築する。
埼玉県内のお母さんと子ども達に、
安心と安全を保障する小児医療体制を構築する。
基本構成と運営方針
●構成部門と後期研修医を含む常勤医数
一般小児科部門 | 46床 うち在宅医療支援病床3床 常勤医18~20名、年間入院患者約1300名 |
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新生児部門 | NICU 51床、GCU 30床 常勤医17~20名、、年間入院患者約600~700名 |
小児循環器部門 | 常勤医3名 |
研究部門 | 常勤医3名 |
小児救命救急治療部門 | 常勤医7~8名 |
カルガモの家 | 医療型障がい児入所施設 |
施設紹介
埼玉医科大学総合医療センターは、小江戸とも呼ばれる風情豊かな川越市の北東にあり、川越比企医療圏の中核病院です。高度な専門医療に対応するため、各専門領域に経験豊富な専門医を有し、1次から3次までの救急患者を受け入れる体制を有しています。
世界最大級の総合周産期母子医療センター
医療型障がい児入所施設「カルガモの家」
小児在宅支援専門施設
設立・沿革
1996年11月 | 総合周産期母子医療センターに指定 |
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2000年4月 | 埼玉県で最初の総合周産期母子医療センター棟が開設 |
2013年 | 総合周産期母子医療センター南棟が増設され、世界最大級規模(当時)に増床。 医療型障がい児入所施設「カルガモの家」を併設。 |
2015年 | 高度救命救急センターの立て替えに伴い、PICU16床(HCUを含む)を設置。 |
2016年3月 | 救命救急センター内に、全国で9番目の小児救命救急センターを開設。 |
2016年4月 | 日本小児総合医療施設協議会(JACHRI)の33番目の加盟施設として認定。 |
特色
一般小児科部門、総合周産期母子医療センター新生児部門と小児循環器部門から構成され、所属スタッフは大学付属機関員として診療・教育・研究面で協力すると同時に、同じ教室員として医局運営に関わり、人事面でも両部門間で積極的な交流を行っています。
当センターは、日本小児科学会認定の小児科専門医研修施設であると同時に、日本周産期・新生児医学会の基幹研修施設としても認定されています。
一般小児科部門は、年間約30,000人の外来患者と1,300人以上の入院患者の診療を担当する、埼玉県における1次から3次までの小児救急医療・集中治療の中心病院の一つです。小児重症患者のための小児呼吸循環管理室も、3床から8床へ拡充しました。
更なる特色として、大学の臨床部門としては数少ない国際医療協力にも力を入れた教室であり、毎年小児国際保健医療協力入門セミナーも開催しています。
一方、総合周産期母子医療センターは、大学附属施設としては日本で最大規模であり、新生児部門60床(うち保険認可NICU51床)、母体胎児部門61床(うち保険認可MFICU30床)、小児循環器部門、周産期麻酔部門(産科麻酔専属医師4名を含む)の4つの部門があります。
埼玉県で唯一の総合周産期母子医療センターで、日本の周産期医療の拠点病院の一つであり、日本周産期・新生児医学会の基幹研修施設としても認定されています。