文献紹介072319(Mesenchymal Stem Cells Increase Alveolar Differentiation in Lung Progenitor Organoid Cultures)
Sci
Rep. 2019 Apr 23;9(1):6479.
Mesenchymal
Stem Cells Increase Alveolar Differentiation in Lung Progenitor Organoid
Cultures
肺上皮細胞損傷と修復機能障害は肺疾患発症において重要な役割を果たす。効果的な修復には肺胞幹/前駆細胞が正常に機能することが必要のようである。例えば、われわれは気管支肺異形成(bronchopulmonary dysplasia、BPD)マウスモデルで、間葉系幹細胞(mesenchymal stem cells、MSC)は、少なくとも部分的にEpcam陽性Sca-1陽性遠位肺上皮細胞数増加により、高濃度酸素性肺傷害を防いだことを示した。これらの細胞は、3次元(three-dimensional、3D)オルガノイド培養内で小気道(CCSP陽性)および肺胞(SPC陽性)上皮細胞に分化することができる。MSCsと遠位肺上皮細胞間の相互作用をさらに理解するために、われわれは肺前駆3D培養にMSCを加えた。MSCはEpcam陽性Sca-1陽性由来オルガノイド形成を刺激し、肺胞分化を増加させ、自己再生を減少させた。MSC条件培地は肺胞オルガノイド形成促進するのに十分であり、MSCにより分泌された液性因子がこの反応の原因であることを示している。今回、肺前駆細胞分化に対するMSC分泌因子の直接的効果についての強いエビデンスを示した。