埼玉医科大学総合医療センター小児科 文献紹介082619
Acta Paediatr.
2017 Mar;106(3):366-374.
Scoping
review shows wide variation in the definitions of bronchopulmonary dysplasia in
preterm infants and calls for a consensus
気管支肺異形成症(bronchopulmonary dysplasia、BPD)の異なった定義を使用することは、現在進行中の問題である。われわれは、1978年から2015年にBPDの定義を比較した研究とともに、評価項目としてBPDを報告した2010年から2015年に英語で出版された論文を検索した。われわれは、BPDの発症率は選択した定義によって6%から57%までばらつきがあり、長期呼吸器予後かつ/または神経感覚予後との相関を検討した研究では、BPDの基準にかかわらず中等度から低い予後予測能であることを報告していた。結論:包括的かつエビデンスに基づいたBPDの定義が、ベンチマークや予後予測のために開発される必要がある。