文献紹介040919(Development of an ex vivo respiratory pediatric model of bronchopulmonary dysplasia for aerosol deposition studies)
Sci
Rep. 2019 Apr 5;9(1):5720.
Development
of an ex vivo respiratory pediatric model of bronchopulmonary dysplasia for
aerosol deposition studies
倫理的制限のためヒトや動物モデルに対するin vivo吸入研究には限界がある。それゆえ、もし倫理的制限がはっきりしており、ヒトへの外挿に注意が必要な場合、in vitroまたはex vivo解剖学的モデルが興味深い代替法として提案される。in vivo乳児データと比較して、簡単に使用でき、信頼性があり、ふさわしい気管支肺異形成症のex vivo乳児様呼吸モデルを確立することを本研究の目的とした。このモデルは、ウサギの胸部を含む密封容器に接続された3Dプリンターヘッドから成る。生理学的データと胸膜様陥凹を選択した呼吸数のために測定した。換気の均一性については81mクリプトン・シンチグラフィーで評価した。局所の放射性エアロゾル沈着は、ジェット噴霧後99mテクネシウム-ジエチレン・トリアミン・ペンタ酢酸で定量化した。一回換気量は33.16 ± 7.37から37.44 ± 7.43 mLの範囲で、コンプライアンスは1.78 ± 0.65から1.85 ± 0.99 mL/cmH2Oだった。換気シンチグラフィーは左右非対称配分(右肺56.94% ± 9.4%、左肺42.83% ± 9.36)で均一な換気を示した。肺内の局所エアロゾル沈着は放射能初期投入量の2.60% ± 2.24%に及んだ。結果、解剖学的モデルは3ヵ月齢BPD罹患気管支肺異形成症に十分似ており、エアロゾル局所沈着研究には興味深い手法となりうる。