研究部門

埼玉医科大学総合医療センター小児科 COVID-19文献紹介042520

J Perinatol. 2020. [Epub ahead of print]

 

Perinatal aspects on the covid-19 pandemic: a practical resource for perinatal-neonatal specialists

 

背景:COVID-19の周産期関係についてはほとんど分かっていない。

目的:入手可能なエビデンスについてまとめ、産科医/新生児科医に患者管理法を提供する。

方法:MedlineGoogle scholarを用いて、COVID-19についての入手可能な文献を解析する。

結果:不十分なデータから:妊娠後期の母体感染からの垂直感染はおそらく生じないまたは極まれである。妊娠早期の妊婦のCOVID-19感染の予後は未だ不明である。妊娠がCOVID-19感染女性の重症化の危険因子であるかは結論付けられない。新生児の重症度についてはほとんど分かっておらず、極少数のサンプルながら、母乳中のSARS-CoV-2は検出されていない。アップデートされたCOVID-19の情報が載った組織・機構のウェブサイトへのリンクを載せた。解説画像でCOVID-19疑いまたは確定の妊婦・新生児に対するアプローチをまとめた。

結論:パンデミックは続いており、今後より多くのデータが入手可能となり、現在の知見や推奨は変わっていくであろう。


https://www.nature.com/articles/s41372-020-0665-6