文献紹介042219(Oxygen radical disease in the newborn, revisited: Oxidative stress and disease in the newborn period)
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Radic Biol Med. 2019 Apr 4. [Epub ahead of print]
Oxygen
radical disease in the newborn, revisited: Oxidative stress and disease in the
newborn period
30年前、新生児疾患における酸化ストレスの重要性が新たに認められた。このことは、分娩室内と以降の新生児、特に未熟児の酸素療法の影響について新たな関心を生じさせた。今日、正常制御下と病理下の両方での酸化ストレスの複雑性について、特に高濃度酸素に対する新生児のミトコンドリア酸化ストレス反応についてはよく理解されている。ミトコンドリアは酸化的損傷の受容者であり、新生児肺疾患の病因に関連する酸化的自己傷害の傾向を持つ。同様に、子宮内発育不全(intrauterine growth restriction、IUGR)と巨大児の両方ともミトコンドリア機能障害と酸化ストレスに関連する。加えて、低酸素-虚血新生児ヒツジモデルでの100%酸素による再酸素化は脳内の炎症性サイトカイン産生を増加させた。さらに、新生児における炎症と酸化ストレスの相互作用は動物研究によりよく理解されている。転写解析により、気管支肺異形成症(bronchopulmonary dysplasia、BPD)マウスモデルで異なって発現する多くの遺伝子が見つかった。エピジェネティックな変化がBPD動物モデルと酸素暴露された未熟児の両者で検出されてきた。新生児疾患予防のための抗酸化療法はあまり成功を収めていないが、メラトニンのような新規治療法が研究中である。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0891584918325206