研究部門

埼玉医科大学総合医療センター小児科 文献紹介101620

J Perinatol. 2020 Oct 3:1-7. Online ahead of print.

 

"Optimal surfactant delivery protocol using the bovine lipid extract surfactant: a quality improvement study".

 

重要性:サーファクタント投与中に重度の気道閉塞(severe airway obstructionSAO)のエピソードが報告されている。

目的:有害事象に関するサーファクタント投与プロトコールに対する順守とその影響について評価する。

方法:3つの主なステップ(①肺リクルートメント、②手動バギング、③ボーラス投与)を含んだサーファクタント投与のためのエビデンスに基づいたプロトコールを作製し(2011年)、導入し(2012年)、再導入した(2014年)。3つの時期(E02010)、E12015)、E22018))で評価した。順守はすべてのステップへの順守と定義した。低酸素(<80%)や重度の気道閉塞(severe airway obstructionSAO)のような有害事象を調査した。

結果:197人の児(246投与)を対象とした:E081人(110投与)、 E152人(63投与)、E264人(73投与)。順守は49%E1)から67%E2)へと改善した。プロトコールの完全な順守は、副作用なく、SAO26%から1.25%に、低酸素/徐脈のイベントを5%から0%に有意に減少させた(E2p < 0.005)。

結論:サーファクタント投与プロトコールの順守は時間とともに改善し、重要な有害事象を有意に減少させた。