研究部門

埼玉医科大学総合医療センター小児科 文献紹介110520

J Perinatol. 2020 Oct 23:1-7. Online ahead of print.

 

Severe bronchopulmonary dysplasia: outcomes before and after the implementation of an inpatient multidisciplinary team

 

目的:重症気管支肺異形成症(severe bronchopulmonary dysplasiasBPD)は長期間の合併症を生じさせうる。われわれは、ケアを最適化し予後を改善するために、2011年にsBPD多職種チームを作った。

研究デザイン:2008年から2016年までの間の3つのグループ(2011年以前に出生したsBPD児、2011年以降に出生したsBPD児、2011年以降に出生した中等症BPD児)の後方視的カルテレビュー。

結果:2011年以降のsBPD児は2011年以前に出生した児と比較して、NICU入院期間が短く(平均140 170日、p < 0.007)、退院時体重が大きく(z-スコア -0.8 -1.35p = 0.01)、退院後の発育障害が少なく(32% 51%p = 0.05)、生後6か月間の外来受診で経過良好のことが多かった(平均6.7 5.3p = 0.04)。生後2年間の再入院率に差は認めなかった。

結論:われわれの多職種チームはsBPD児の入院管理を改善させた。


https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7581687/