埼玉医科大学総合医療センター小児科 文献紹介110720
J
Perinatol. 2020 Jul 16. Online ahead of print.
Improving
thermoregulation in transported preterm infants: a quality improvement
initiative
目的:2017年12月までに、入院時体温36.5-37.5 °Cの搬送早産児または低出生体重児の割合を60から80%へ上げることを目的とした。
研究デザイン:われわれは、計画-実行-評価-改善(Plan-Do-Study-Act、PDSA)サイクルを用いた改善モデルを使用した。介入は、早産児の体温調節への意識、適切なモニタリング、正常体温の維持に焦点を当てた。介入は、①保育器温度の標準化、②ケミカル保温パックとプラスチックラップの使用、③フィードバックから構成された。データはp-チャートにプロットし、月ごとにグループ化した。
結果:37週未満または2.5 kg未満の児、全381人が2016年1月から2019年12月までに搬送された。ベースラインで、60%が36.5-37.5℃の範囲内の体温で入院した。研究期間中special cause variationは高体温の増加なしに、最初2018年6月の80%、次に2019年4月の96%の2度認められた。
結論:多職種の質改善努力は、脆弱な搬送患児の正常体温率を96%まで改善させた。
https://www.nature.com/articles/s41372-020-0732-z