埼玉医科大学総合医療センター小児科 文献紹介110920
J
Perinatol. 2020 Aug 19. Online ahead of print.
Individualized
fluid management in extremely preterm neonates to ensure adequate diuresis without
increasing complications
目的:生後1週間の超早産(extremely preterm、EPT、在胎期間28週未満)新生児の不適切な利尿(inadequate diuresis、ID、出生体重の6%未満の減少)の発生率を1年間で50%減少させること。
研究デザイン:レベルIV新生児集中治療室での質改善プロジェクト。水分ガイドシートの使用や水分パラメーターのより厳密なモニタリング等の水分管理プロトコールを導入した。ベースラインEPT新生児79人を介入後の83人と比較した。事前に指定した合併症とともに、ID発生率を毎月追跡した。統計学的データ解析も介入期間前・後で比較した。
結果:生後1週間の水分量は減少した(p < 0.001)。IDは43%から29%へ減少した(p = 0.061)。追跡した合併症は統計学的に差を認めなかった。
結論:水分の計画的で個人個人にあわせた調整は、高ナトリウム血症と脱水の増加・追跡した合併症の変化なしに、IDを減少させた。
https://www.nature.com/articles/s41372-020-00789-7