文献紹介051019(The Diagnosis of Bronchopulmonary Dysplasia in Very Preterm Infants: An Evidence-Based Approach)
Am J Respir
Crit Care Med. 2019 Apr 17. [Epub ahead of print]
The
Diagnosis of Bronchopulmonary Dysplasia in Very Preterm Infants: An Evidence-Based
Approach
論拠:気管支肺異形成症の現在の診断基準は酸素療法の程度と期間に重点が置かれ、同時期の新生児ケアを反映せず、小児期の合併症をきちんと予測できていない。
目的:修正36週時の呼吸補助と酸素投与の程度により疾患の有無と重症度を様々に定義した気管支肺異形成症のまだ特定されていない改訂された定義18のうち、どれが死亡または修正18-26か月時の重症呼吸器合併症を最も良く予測するか決定することを目的とした。
方法:われわれは、National Institute of Child Health and Human Development
Neonatal Research Networkの18施設に2011-2015年に在胎期間32週未満で出生した児を評価した。
結果:2677人中、683人(26%)が死亡または重症呼吸器合併症を発症した。この予後を最も良く予測した基準は、過去・現在の酸素投与に関係なく、修正36週時の以下の補助治療による気管支肺異形成症と定義された:気管支肺異形成症なし:補助なし(n=773);1度:鼻カニューレ≤2L/分(n=1038);2度:鼻カニューレ>2L/分または非侵襲的気道陽圧(n=617);3度:侵襲的機械的人工換気(n=249)。これらの基準は対象児の81%で死亡または重症呼吸器合併症を正確に予測した。この予後の割合は気管支肺異形成症なし児の10%から3度の児の77%まで段階的に増加した。死亡または神経発達障害でも同様の傾向が見られた(33%-79%)。
結論:早期小児期の合併症を最も良く予測する気管支肺異形成症の定義は、酸素使用に関係なく、修正36週時の呼吸補助方法により疾患重症度を分類したものだった。
https://www.atsjournals.org/doi/abs/10.1164/rccm.201812-2348OC