小児科全体

2月22日研修医抄読会

 今週の医局会の抄読会は1年目研修医の2人でした。1年目とはいっても2月ともなるとしっかりした臨床医です。

 中村翔先生が読んだのは昨年のJAMA Pediatricsから入院を要するような頭部外傷を起こした児は5-10年後に二次性のADHDの確率が高くなるというものです。コントロールとして整形外科的な外傷を負った児を取っているところが興味深く感じられました。柳澤和哉先生が取り上げたのはNew England Journal of Medicineから小児の糖尿病性ケトアシドーシスの初期輸液を生食かいわゆるハーフ生食か、急速輸液か緩徐輸液か、2x2で比べた研究の報告です。結論としてはそれほど変わらないというものでしたが、このような事項をきちんと比べることは大切だと思いました。最近の抄読会ではメジャーな専門誌のしっかりした論文を皆取り上げてくれます。研修医の先生の今後に期待したいと思います。

 先日近くの小学校の校庭のハナミズキの枯れ木に鳥の巣らしきものを見かけました。冬だからこそ見えるものもあることを感じました。

 

文責 森脇浩一190211枯れ木の鳥の巣.jpg